こんにちは。
最近読んだ本が
面白かったのでご紹介。
『東京怪奇地図』
6編から成る短編ホラー小説です。
舞台は東京下町がメイン。
千束・深川・千駄木
隅田川界隈・六本木・田端の町を
リアルに描写しています。
知っている町があると、
「あの辺か~」と
脳内再生余裕です。
それ位リアル。
文体も読みやすいので、
サクサク読めます。
そして気が付くと、
不思議な世界に
入り込んでいます。
いつもの日常のはずなのに、
なんだか心許ないかんじ。
話によっては、
時間軸もブレてきます。
過去も現在もごちゃ混ぜになり、
樋口一葉や芥川龍之介、
永井荷風といった文豪が
しれっと登場したりします。
でも全く違和感が仕事しない。
いつの間にか
タイムスリップしている
不思議な気持ちを味わえます。
恐怖というより幻想小説だなぁ、
と感じました。
読みやすくて面白かったです。
特に「偏奇館幻影」が好き。
夏に読み返したい本が
ひとつ増えました。
下町&文豪好きは是非。
ではまた。
ありがとうございました。
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